2020年 自粛ムードの今こそ読むべき漫画10選

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読書感想文

最近、コロナウイルス騒ぎのせいで自粛ムードが続いています。

外出自粛の流れで、遊びに行こうにも営業停止のお店ばかり、かといって家にいてもな……という今の時期こそ、引きこもって漫画を一気読むするチャンスじゃないか!

という事で、最近読んで面白かった漫画を合計10作品、一気に紹介していきたいと思います。

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マイ・ブロークン・マリコ

やさぐれたOLのシイノは、ある日唐突に親友マリコの訃報を耳にする。マリコの最後の望みを叶える為に、彼女の実家から遺骨を盗みだし、当てもない逃避行に突っ走る――

相当スピード感のある導入から始まる本作。世間体も人間関係も何もかもすっ飛ばして、どこかに飛んでいきたい気持ちになることがある。そんな鬱屈を抱えた僕の心に、この漫画は真っ直ぐにぶっささりました。

「もういない」死んでしまった友人の望みを叶える為に、恥も世間体も捨ててシイノは走る。どうして自分を置いて逝ってしまったのか。ぐっちゃぐちゃになった感情と、マリコの遺骨を両手に抱え、シイノは衝動的な旅に出た。

単純な一言では表せない、友情とも共依存とも言える関係が漫画という媒体にこれでもかというほどに濃縮された、圧倒的なまでの「感情」を叩きつけられる作品でした。

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ぼっち・ざ・ろっく

陰キャならロックをやれ!というキャッチコピーの通り、この漫画の主人公は社会生活に支障が出るほどにコミュ障な「ぼっちちゃん」。

ロックに憧れひたすらギターの練習を続け、そこそこの腕前まで上達したものの、生来のコミュ障が原因でバンドを組めずにいた彼女。そんなぼっちちゃんが高校デビューをきっかけにバンドを組む事になるが、あまりにひとりでのギター練習が長かったがゆえ、バンドでの演奏は壊滅的で――そんなぼっちちゃんを取り巻く仲間たちとの青春ギャグ漫画。

ぼっちちゃんのガチ陰キャ的ならではの奇行を観察する、まんがタイムきらららしい緩さのあるギャグマンガ的テイストがありながら、コミュ障のぼっちちゃんがバイトを始めたり、バンド活動を通して音楽に対する意識が前向きに変わっていく、青春ストーリー的な側面があるのが個人的に好きな部分。

かつて軽音楽に憧れた陰キャオタク!全員読め!!

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Dr.STONE

「石化光線」により、全人類が石化してしまった世界で目覚めた超天才少年「千空」と仲間たちが、科学知識を駆使してサバイバルをしながら、文明復興に向けて歩み始めるストーリー。

石器時代の文明レベルから始まり、いつの間にか携帯電話やドローンを作るまで、ダ・ヴィンチやエジソンもびっくりな千空たちの奇想天外な快進撃がとにかく面白い!

「これ理科の実験でやったやつだ!」という懐かしさもありながら、迫り来る困難を、ありとあらゆる発明と発想で打開し、文明を復活させていく千空たちがとにかく痛快。

キャラクターや舞台はさすがに漫画らしく脚色されたものながら、根底にある科学の理論はしっかりとした考証に裏打ちされていて、かつウンチク臭くなっておらず、ジャンプ漫画らしい、真っ直ぐな漫画に仕上がっているのがすごい作品です。

小学校や中学校の頃、理科の時間がとにかく楽しみだった元キッズたちには是非読んで欲しい!

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乙女怪獣キャラメリゼ

ちょっと不器用な女子高生であるクロエ。そんな彼女が想いを寄せるのは学園一のイケメンで――という王道ラブコメディ。

この女子高生が巨大怪獣であることを除けば。

主人公のクロエは、感情が高ぶるとビルより巨大な怪獣となってしまうというぶっとんだ奇病持ち。そんな持病を持つが故に引っ込み思案になっていたクロエが、学園一のイケメン南新汰に出会ったがゆえに、緊急事態宣言レベルの大ロマンスが始まるのであった――!

少女漫画×怪獣という組み合わせを考えた作者は本気で天才だと思う。かつて作者が少女漫画雑誌で連載していた際のテイストを出しながら、ゴジラやウルトラマン的な怪獣特撮の文脈もしっかり取り入れているのがわかるのがすごい。少女漫画好き、怪獣特撮好きの両方におすすめの漫画です。

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姉なるもの

天涯孤独な少年、夕が出会ったのは「千の仔孕む森の黒山羊」と呼ばれる異形の存在。「望むものは何でも叶える」という危険な誘惑に、夕は「僕の家族に――お姉ちゃんになってください」と告げる。

クトゥルフ神話×おねショタという禁断の掛け算に成功してしまった異色の漫画です。

本来は異形の存在である「千夜お姉ちゃん」が夕のために人間社会に馴染む為に色々と頑張る姿や、夕と関わる間に少しずつ人間らしさを得ていく様がとても微笑ましく、のどかな風景の中でゆっくりと流れるお姉ちゃんとのひとときに、どこか懐かしさを覚える部分がある。

しかし彼女の時折垣間見せる表情が、彼女を異界の存在であることをどうしても思い出させる。クトゥルフ神話作品としての文脈を保ちながら、王道おねショタ要素を外さない辺りが絶妙なバランスの漫画。

僕もどこかで、あんなお姉ちゃんと過ごしたような――おねショタはある種ノスタルジー、というのが僕の持論なのだけど、この作者はその辺りめちゃくちゃ分かってると思う。

おねショタorクトゥルフ神話どちらかに興味がある人は、必ず気に入る作品と思います。

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異世界おじさん

17歳の時に事故で昏睡状態に陥っていた叔父さん。10年後に目覚めた彼は、なんと異世界に転生していたというのだった!

異世界転生は正直ちょっと苦手――と敬遠していた僕だけど、これは超面白かった!

重度のゲーマー(セガ信者)のまま異世界転生してしまったおじさんは、ゲーム知識を利用して異世界で活躍していた……まではいいのだが、社会性や倫理観が致命的なまでに掛けており、エルフや女騎士と良い感じになるも可愛そうなくらいにフラグを折りまくっている部分や、その体験談を聞いた甥っ子との掛け合いがとにかくおもしろい!

こちらの世界に戻ってきても魔法が使えちゃったりする叔父さんをyoutuberデビューさせるも、魔法を信じてもらえず再生数が伸び悩んだりとか、ネット文化になじめずアンチコメにマジレスするおじさんなど、セガ信者で元勇者の叔父さんの奇人変人っぷりだけで面白い漫画。

異世界転生と言う要素を逆手に取ったワンアイデアをよくもここまで昇華させたな……というめちゃくちゃ笑えるギャグ漫画なので、とにかくおすすめです。

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罠ガール

18歳にして「わな猟免許」を持っている女子高生の千代丸が、実家の畑を荒らす野生動物を捕獲するため、日々奮闘する――というあらすじの子の漫画。

イノシシや鹿などによる農作物の被害がかなりひどいとは聞くけれど、実際にどのような影響が出ているのか、都会暮らしの自分にはあまりピンとこない話でした。けれど、この漫画には千代丸たちが罠を仕掛け、捕獲するまでの過程がかなりリアルに描かれているので、読んでいるとどれだけ農家の方々が、日々苦心して害獣たちと戦っているのかを肌身で感じて理解できる。

そして、捕獲した動物を絞め、捌いて食べる。

動物を捕獲してから食べるまでの一連の流れもきちんと描いているあたり、「命を頂く」という部分からも逃げずに描いている部分が良い所。僕たちの食卓においしい野菜が届けられるまでの農家の方々の頑張りや、「命を頂く」という意味を改めて学べる、とてもいい漫画です。

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裏世界ピクニック

ハヤカワ文庫から出ている小説を『スパイラル 推理の絆』で有名な水野英多先生がコミカライズしたこの作品。

紙越空魚と仁科鳥子、ふたりの女子大生がひょんなことから迷い込んでしまった「裏世界」。

ネット上の都市伝説で有名な「くねくね」「八咫様」「きさらぎ駅」。インターネットに触れていればどこかが聞いたことがあるような都市伝説――いわゆるネットロアと呼ばれるものが、裏世界にはかたちをもって存在している。

しかし得体のしれない存在に触れてしまえば、命を落とすか、あるいは理解できずに気がふれてしまうか。一瞬たりとも気が抜けない危険な場所にも関わらず、空魚と鳥子は裏世界への探検を続ける。大事な人を探すため、研究やお金稼ぎのため、何より裏世界は「ふたりだけの秘密の場所」だから――。

得体のしれない現象や怪物が襲い来る裏世界でのサバイバルもかなり面白いうえに、ひとくちでは表現できない空魚と鳥子の関係性がかなりグッと来る漫画です。

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私の少年

30代のOL、多和田聡子は、仕事終わりに訪れた夜の公園で、ひとりボールを蹴る12歳の少年、早見真修と出会い、ふとしたきっかけから、彼にサッカーを教える事になる。しかし真修は、複雑な家庭の問題を抱えており――という導入から始まるこの作品。

30歳と12歳という、親子と言っても過言じゃない二人が、互いに抱えた孤独を埋め合うように距離を縮めていくという、いわゆる「おねショタ」系漫画ながら、恋愛関係とも家族関係ともつかない複雑な関係や、お互いに想い合いながらも年の差ゆえのすれ違いが生む距離感に切なさを覚える作品でした。

現在は5巻まで発売中。作中で2年の時が経ち、成長した真修が自らの想いの長を伝えながらも、正面から受け入れることができない聡子の気持ちがとにかくもどかしく、二人の関係がどうなるのかこれからも気になる作品です。

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シャドーハウス

シャドーと呼ばれる顔のない貴族が存在し、そのシャドーに仕え、主人の顔の代わりをする世話係の「生き人形」が暮らす洋館での不思議な日常を描く、ゴシック&ロリータテイスト的な世界観の漫画。

そもそもシャドーとは?生き人形とは?という疑問点など、どこか不穏な予感を感じさせる館の住人など、謎が謎を呼ぶ展開が続く中で、主人であるケイトに使える生き人形、エミリコの健気さがとにかく可愛い。

いつでも明るく前向きなエミリコを、始めは鬱陶しく感じていたケイトも、次第にエミリコに惹かれていき、お互いにかけがえのない存在になっていく中で、謎だったこの館の秘密が紐解かれていき、二人の絆が試されるという展開に、いつの間にか夢中になっていた自分がいました。

顔のないシャドーであるケイトが見せる仕草での感情表現や、ころころ変わるエミリコの表情、ゴシックテイストで描かれる館の美麗さなど、作者の圧倒的画力で描かれる世界観にとにかく惹きつけられる漫画でした。

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まとめ 自粛ムードの今こそ漫画一気読み!

以上、最近読んだ中でお勧めの漫画10選を紹介してみました。

最初に紹介したマイ・ブロークン・マリコ以外は全て連載中の漫画なので、今から読み始めるのにはうってつけのタイミング。

最近はkindleなど電子書籍が充実しているので、この自粛ムードの中でも、手元のスマホですぐに漫画を買って読み始められる所が良いところだと思います。

ちなみにAmazonプライム会員なら、紹介した漫画以外にも大量の漫画がプライムリーデイングで読み放題だったりします。漫画だけじゃなく、小説、実用書、雑誌までもが読み放題の対象なので、自分もかなり活用してたりします。

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暇つぶしが何より大事な今の時期こそ、漫画を読もう!

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